アルバム紹介 ~夕風ブレンド~
今回紹介するのは、3rdアルバム「夕風ブレンド」です。
どんなアルバムなの?
アルバム三部作のラストを飾るのがこの作品です。
「全力少年」以降もスキマスイッチの人気は続いており、「ボクノート」*1「ガラナ」*2「スフィアの羽根」*3など様々な曲にタイアップが付いていました。
「夕風ブレンド」はそんな曲たちが収録されたアルバムとなっておりますが、その他の曲にも良い曲が揃っており、ファンの中でも人気が高いアルバムでもあります。
2曲目から4曲目までは曲間が切れずに繋がっていく仕様となっています。「ガラナ(album ver.)」では次曲に繋がるようにアウトロにピアノ演奏が追加されていますが、次曲である「スフィアの羽根(album ver.)」では、「ガラナ」から繋がるようにイントロの最初の一音目のみ音程が原曲よりも下がっております。また曲の最後にストリング演奏が入り「惑星タイマー(album ver.)」に繋がります。
どんな曲が収録されているの?
藍
片思いしている際の心境を絶妙に表現された歌詞が素晴らしい曲です。ファンの間でのかなり人気が高い曲です。
どの程度素晴らしいかというと「2012年のファン投票ではアルバム曲にも関わらず見事に2位と獲得した実績を誇る曲」と言えば伝わるでしょうか。ファンの大半が選んだ曲ということです。
ちなみに3位「全力少年」を抜いただけでなく、1位の「奏(かなで)」にも肉薄していたということからもどれほどのものが分かると思います
(この曲が純愛を表している曲と感じるかどうかは・・・、あなた次第です)
おや?不自然な行間がありましたが、不具合ですかね?気にせず次に行きましょう(笑)
ズラチナルーカ
この曲の歌詞は、ファンの間。様々な考察が繰り広げられている曲です。曲にしても詩にしても独特の世界観があります。是非とも歌詞カードを眺めながら聴いてもらいたい曲の一つです。
いつか僕の考察も載せれたら良いなと思います。
アーセンの憂鬱
「君の話」以来ファンキーな雰囲気に飢えていたとのことで、それを吐き出すために作られた曲だそうです。 疾走感のある格好いい曲となっています。
ライブで先に披露されて、磨き上げた後に録音するという試みが行われた曲でもあります。
その他の曲
「惑星タイマー(album ver.)」は「福耳」*4に提供した曲ですが、シングルバージョンと異なり、こちらはオーケストラアレンジとなっています。
「アカツキの詩(album ver.)」はアウトロがシングルバージョンと異なるアレンジとなっています。こちらのバーションを先に完成させてからシングルのアレンジを行ったそうです。
「糸の意図」 は、僕が個人的に好きな曲です。イントロのピアノの音がたまらなく好きです。ベースにレミオロメンの前田啓介さん、ドラムにアンダーグラフの谷口奈穂子さんが参加しています。
また「月見ヶ丘」のコーラスに小田和正さんが参加されているので、コーラスに耳を傾けて聴いてみるのも良いと思います。
初回盤はどこが違うの?
「夏雲ノイズ」「空創クリップ」と同様、紙ジャケット仕様であり、特典DVDが付属されています。
DVDには「ボクノート」「ガラナ」「アカツキの詩(album ver.)」のMVが収録されていますが、「アカツキの詩」のMVは、シングルバージョンと異なる結末を迎えるので、見比べてみるのも面白いと思います。
また前回までの2作品と異なり、インタビューは収録されておりません。その代わりに「夕風ブレンド」のジャケット撮影風景とレコーディング風景をまとめた映像が「メイキング・オブ・夕風ブレンド」をして収録されています。
そして全ての映像が終わった後、しばらくDVDを流しっぱなしにすると新たに流れ始める隠し映像「スキマスイッチ44番勝負」ははしゃぎ倒している二人がみられます。とても面白いので是非とも見てほしいです。ちなみにこの時審判を務めている紙袋男は、ファンンにはお馴染みのスキマスイッチマネージャー「樋口健」さんです。
おすすめ度は?
※★の数はあくまでスキマスイッチの作品の中で★1から★5を付けた場合の点数です(全てが★4や5では成り立たないので)。★の数が少ないから作品の質は低いという訳ではありません。
前作までの2作品はそれぞれ「奏(かなで)」「全力少年」が突出しており、他の曲が続き切れていない(後れを取っている)印象がありましたが、今回は全体的にかなり質の高いアルバムとなっています。
初聞きでも馴染みやすい曲が多く、アップテンポ、ミディアムテンポ、バラードがまんべんなく収録されているされており、スキマスイッチ入門からマニアまで誰にでもおすすめできる作品だと思います。
スキマニアの人で「スキマスイッチ44番勝負」を観たことがない人は、是非とも初回盤の購入を(笑)
動画
あとがき
この作品はアルバム三部作の締めくくりとなるアルバムです。デビューから当時にかけての集大成でありクオリティーの高い作品となっています。ソロ活動以前に行っていた制作方法でのゴールであることは間違いないと思います。