アルバム紹介 ~空創クリップ~
今回紹介するのは、2ndアルバム「空創クリップ」です。
どんなアルバムなの?
アルバム三部作の真ん中となる作品です。
2ndシングル「奏(かなで)」前作の「夏雲ノイズ」を経て、徐々に知名度を上げていったスキマスイッチ。そんな中リリースされた5thシングル「全力少年」で、名実ともにアーティストの仲間入りを果たしたといえると思います。その「全力少年」が収録された本作品はオリコンランキングで初の1位を獲得しました。
本アルバムのコンセプトは特にないとのことです。そのためアルバムを説明しようとするとなかなか難しいです。何を書けば良いかあまり思いつきません(笑)
「夏雲ノイズ」と比べるとバラード曲が多い印象ではあるので、しっとりとした曲が聞きたい時や、ゆっくりと音楽を聴きたい時にはちょうど良いアルバムであると思います。
どんな曲が収録されているの?
君に告げる
短い曲ですが、アルバムの一曲目を飾るのにぴったりな「朝」がテーマの曲です。
「夏雲ノイズ」の一曲目「螺旋」ではシンタくんが弾くピアノからスタートしましたが、この曲はタクヤくんのボーカルからスタートしているところにもこだわりを感じますね。
キレイだ
w-inds.に提供した曲のセルフカバーとなります。w-inds.のファンからも人気が高い曲だそうです。w-inds.に提供する以前に元々スキマスイッチがライブで演奏していたとか。
現在もスキマスイッチのライブで度々披露されていますが、だいたい再アレンジされており、そのたびに格好いい曲になっています。
飲みに来ないか
アルバム曲ですが、MVが作られており*1、田中圭さんが出演されています。当時から13年の時を経た2018年、一世を風靡した田中圭さん主演のドラマ「おっさんずラブ」の主題歌が「Revival」*2となった際に、再度話題となった曲でもあります。
さみしくとも明日を待つ(Album ver.)
「全力少年」のカップリングでもあった曲ですが、シングルバージョンに比べ曲時間が2分弱も長くなっております。元々素晴らしいバラード曲だったのですが、計7分06秒にも渡る壮大な曲となり、特にアウトロは聴きごたえがあるものに仕上がっています。
そしてこの曲GRAPEVINEが演奏に参加されています。アウトロが長くなったこのAlbum ver.ではその名演がたっぷりと聴けるようになりました。
その他の曲
「フィクション」の歌詞カードには「※この物語はフィクションです」と記載されるなど遊び心が垣間見えます。またスキマスイッチのコンセプトアルバム「re:Action」にてフラワーカンパニーズがリアレンジ・リプロデュースを行ったバージョンが収録されています。
「水色のスカート」は、前作に収録されていた「きみがいいなら」のように一部物議をかもすような歌詞が入っています。
初回盤はどこが違うの?
前作同様、紙ジャケット仕様となっており、特典DVDも付属されています。DVDの内容も前作と大きく変わりはなく、インタビューと「冬の口笛」「全力少年」「雨待ち風」のMVが収録されています。
おすすめ度は?
※★の数はあくまでスキマスイッチの作品の中で★1から★5を付けた場合の点数です(全てが★4や5では成り立たないので)。★の数が少ないから作品の質は低いという訳ではありません。
丁寧に作りこまれた作品となっています。しかし前作以上にミディアムテンポ~バラード曲が中心となっているため、変化に乏しく少し物足りない印象があります。
個人的にはおすすめ度は前作「夏雲ノイズ」と同程度といったところです。
上級者の方でまだこのアルバムを聴いたことがない人は「さみしくとも明日を待つ(Album ver.)」目当てに聴いてみても良いと思います。
動画
あとがき
個人的にはジャケットからなんとも切ない雰囲気を感じ取っているのですが、中身のその印象通りの作品ととなっています。このジャケットとの親和性は他にはなかなか無いレベルのものであると思います。ジャケットの印象って大事ですね(笑)